陸上競技用下腿義足

板バネ足部を持つ陸上競技用義足と人との関係を、人工物と人の関わりにおける新しい美意識の萌芽と捉え、機能に優れてかつ美しい義足を製作しています。ターゲットユーザは 2012 年ロンドンパラリンピック日本代表選手でもある高桑早生選手です。
現状の競技用義足は、工業製品として完成度が高いとは言えず、改善の余地が多くあります。義足と人体をつなぐソケットとよばれる部位は、断端を型取りして作成されるために、ときに痛々しいという印象を人々に与えてしまいます。そのため、Rabbitは人にフィットするインナーシェルと優美なアウターシェルの2重構造を採ることによって身体の躍動感と調和する形を実現しました。ver. 4.5 まで改良を重ねた結果、2013年のシーズンには内外の大きな大会で高桑選手が使用し好成績を納めました。現在は新しい製造技術による、次世代義足開発をスタートしています。