美しい義足

人の体と、人のつくりしものが一体となり、世界を駆け巡る。私たちはそんな夢を「義足」に託しました。
義肢は元々、失われた四肢を補完するために存在しており、多くの切断者はこれを衣服の下に隠して生活しています。これまで「本物の足」に見せかけるカバーが使用されることはあっても、義肢それ自体を人工物として美しく見せようというデザインアプローチはほとんどなされて来ませんでしたが、義足のアスリート達がスタジアムを駆け抜けるとき、隠すものから見せるものへ、そして賞賛されるものへと、義足が変わりつつあることに気づきます。
このような状況を踏まえ、2008年よりアスリートのための義足を足がかりに、「美しい義足」プロジェクトをスタートさせ、これまでに数種類の義足及びパーツを実用化してきました。